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2021年3月13日 2022年6月8日

変数の集まりを扱うリスト(一次元配列)について紹介します。

目次

  • 1. リスト(一次元配列)について
    • 1.1. 作成
      • 1.1.1. 空のリスト
      • 1.1.2. 項目のあるリスト
      • 1.1.3. 文字列を指定の区切り文字で分割して作成
    • 1.2. 作成済みリストへの項目の操作
      • 1.2.1. 追加
      • 1.2.2. 項目の件数を取得
      • 1.2.3. 値の取得
        • 1.2.3.1. 末尾の項目を取得
      • 1.2.4. 削除
        • 1.2.4.2. 番号を指定
        • 1.2.4.3. 値を指定
      • 1.2.5. シャッフル(リスト内の項目をランダムで並び替え)
      • 1.2.6. 一覧の並び替え(リスト内の項目を昇順で並び替え)
      • 1.2.7. 逆にする(リストの項目を降順に並び替え)
      • 1.2.8. 重複の削除(同一の値が存在する場合、一つにする)
      • 1.2.9. 要素を結合してテキストに変換
    • 1.3. 二つのリストを突合
      • 1.3.1. 共通リスト項目の検索(二つのリストに共通する項目を抽出)
      • 1.3.2. 統合(一つ目のリストの末尾に二つ目のリストを追加)
      • 1.3.3. 内容を減らす(二つ目のリストに存在する項目を、一つ目のリストから削除)
    • 1.4. クリア(リストの項目を全て消去)
  • 2. Power Automate Desktopを効果的に習得したい方へ
  • 3. 関連記事
    • 3.1. 初心者向けの記事一覧
    • 3.2. 実用例
      • 3.2.1. リスト内の数値の件数・合計・平均・最大・最小を取得
      • 3.2.2. 偏差値を取得する方法
      • 3.2.3. 最小公倍数・最大公約数を取得を取得する方法
      • 3.2.4. 中央値を取得する方法
      • 3.2.5. 標準偏差を取得する方法
      • 3.2.6. 最頻値を取得する方法
      • 3.2.7. 基本的なテキストファイルの自動操作

リスト(一次元配列)について

作成

まずリストを変数として作成する必要があります。

それには項目(リストの中身。要素やアイテムと呼ばれることもあります)が

存在しないリストか、存在するリストかで手順が異なります。

空のリスト

項目(中身)のないリストを作成する場合は、

アクションの「変数」より「新しいリストの作成」をドラッグします。

リストの変数名を指定して保存します。

この操作で空のリストが変数として登録されます。

その後のフローで項目を追加していきます。

項目のあるリスト

中身のあるリストを最初から作成する場合は、

アクションの「変数」より「変数の設定」をドラッグします。

「設定」に変数名を指定して、「宛先」に数式を指定します。

まず数式を意味する%で囲み、リストを意味する[]で囲みます。

そして[]の中に,区切りで項目を指定します。

例えば、10と20と30を設定する場合は %[10,20,30]%と指定します。

変数listの中に次のような構造で格納されます。

番号は0から始まる連番で後述の操作に利用します。

番号値
0 10
1 20
2 30

先ほどの例では数値を設定しましたが、文字列の場合は更に"で囲みます。

例えば、ABCとEFGとHIJを設定する場合は %['ABC’,’EFG’,’HIJ’]%と指定します。

変数listの中に次のような構造で格納されます。

番号は0から始まる連番で後述の操作に利用します。

番号値
0 ABC
1 EFG
2 HIJ

文字列を指定の区切り文字で分割して作成

「テキストの分割」を利用します。

作成済みリストへの項目の操作

追加

すでにあるリストに項目を追加するには、

アクションの「変数」より「項目をリストに追加」をドラッグします。

「項目の追加」に追加する値を指定し、

追加先リストに対象のリスト変数を指定します。

新規の項目はリストの末尾に追加されます。

項目の件数を取得

リストの項目の件数を取得するには数式で %リスト.Count% を指定します。

項目が5個のリストの場合(番号は0~4)、5が結果になります。

値の取得

数式で %リスト[番号]%と指定します。

次にリスト(変数名list)から、最初の値を取得するには%list[0]%とします。

番号値
0 10
1 20
2 30

番号に1を指定すると20,2を指定すると30が結果となります。

末尾の項目を取得

前述の件数の取得を応用して%リスト[リスト.Count-1]%とすると常に末尾を取得します。

削除

リスト内の項目を削除するには番号を指定する方法と、値を指定する方法があります。

どちらの場合でもまず、アクションの「変数」より「リストから項目を削除」をドラッグします。

番号を指定

「項目の削除基準」に「インデックス」を指定し、

「インデックス」に削除する番号、削除元リストに対象のリストを指定します。

例えば以下のようなリストのインデックスを1を削除します。

番号値
0 10
1 20
2 30

削除結果は以下のようなリストになります。

番号値
0 10
1 30

このような削除後は番号が詰められます。

値を指定

「項目の削除基準」に「値」を指定し、

「値」に削除する値、削除元リストに対象のリストを指定します。

「一致した項目をすべて削除」をOFFの場合は、

最初に一致する(番号が一番小さい)項目が削除されます。

「一致した項目をすべて削除」をONの場合は、一致する項目がすべて削除されます。

削除後は番号が詰められます。

シャッフル(リスト内の項目をランダムで並び替え)

リスト内の項目をランダムで並び替えるには(利用頻度は低いと思われますが)

アクションの「変数」より「リストのシャッフル」をドラッグします。

「シャッフルするリスト」に変数を指定します。

実行すると項目の順番がランダムで並び変わります。

結果は実行するたびに毎回、変わります。

一覧の並び替え(リスト内の項目を昇順で並び替え)

アクションの「変数」より「一覧の並び替え」をドラッグします。

「並び替えるリスト」に変数を指定します。

逆にする(リストの項目を降順に並び替え)

アクションの「変数」より「リストを逆にする」をドラッグします。

「逆にするリスト」に変数を指定します。

重複の削除(同一の値が存在する場合、一つにする)

リスト内の重複を削除するには、

アクションの「変数」より「リストから重複する項目を削除」をドラッグします。

「重複する項目を削除するリスト」に変数を指定します。

例として対象のリストが['abc’, 'efg’, 'abc’, 'efg’, 'ABC’]で

大文字小文字を区別する場合、['abc’, 'efg’, 'ABC’]、

大文字小文字を区別しない場合、['abc’, 'efg’]が結果になります。

要素を結合してテキストに変換

「テキストの結合」を利用します。

二つのリストを突合

共通リスト項目の検索(二つのリストに共通する項目を抽出)

アクションの「変数」より「共通リスト項目の検索」をドラッグします。

「最初のリスト」と「2番目のリスト」に変数を指定し、

「生成された変数」に結果のリストを指定します。

(存在しない変数名なら新規作成されます)

リストに[0, 30, 50, 90]と[10, 20, 30, 40, 50]を指定した場合は、

共通する[30, 50]が変数「IntersectionList」に格納されます。

統合(一つ目のリストの末尾に二つ目のリストを追加)

アクションの「変数」より「リストの統合」をドラッグします。

「最初のリスト」と「2番目のリスト」に変数を指定し、

「生成された変数」に結果のリストを指定します。

(存在しない変数名なら新規作成されます)

リストに[0, 30, 50, 90]と[10, 20, 30, 40, 50]を指定した場合は、

最初のリストの後ろに二番目のリストが追加された

[0, 30, 50, 90, 10, 20, 30, 40, 50]が変数「OutputList」に格納されます。

内容を減らす(二つ目のリストに存在する項目を、一つ目のリストから削除)

アクションの「変数」より「リストの内容を減らす」をドラッグします。

「最初のリスト」と「2番目のリスト」に変数を指定し、

「生成された変数」に結果のリストを指定します。

(存在しない変数名なら新規作成されます)

リストに[0, 30, 50, 90]と[10, 20, 30, 40, 50]を指定した場合は、

[50, 90]が変数「ListDifference」に格納されます。

クリア(リストの項目を全て消去)

リスト内の項目をすべて削除するには、

アクションの「変数」より「リストのクリア」をドラッグします。

「重複する項目を削除するリスト」に変数を指定します。

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